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新しいウイスキーの故郷カバラン

「カバラン」とは蒸留所のある宜蘭の旧名です。
この美しい大地は、古代先住民たちの苦労と努力によって開拓
されたことに因んで「カバランウイスキー」という名が付けられました。
黄金に輝くウイスキーの香りの中に、美しきカバランの大地が浮かび上がります。

醸造の技

水源

雪山と中央山脈が水源となり、宜蘭に豊富な天然水をもたらしてくれます。この甘く滑らかで、キメ細い水があったことから、カバラン蒸留所はこの場所に建てられました。

発芽

大麦が発芽の過程で生成する酵素(エンザイム)は、大麦に含まれているデンプンを分解します。この酵素によってデンプンは発酵に必要となる天然の糖分へと変化します。

麦芽粉砕

細心の注意を払って粉砕機で大麦を最適な大きさに粉砕し、糖化のための準備をします。

糖化

粉砕した麦芽を糖化槽(マッシュタン)に入れ、お湯を加えて抽出します。デンプンが可溶性の糖に変化したらお湯に溶かし、約8~12時間待ちます。糖化段階では温度と時間の管理が重要で、温度が高過ぎても時間が長過ぎても麦汁の質に影響してしまいます。

発酵

冷却した麦汁を酵母の中に加えて発酵させます。酵母が糖をアルコールに変えるため、発酵後のアルコール度数は7%になり、この液体を「ウォッシュ(もろみ)」もしくは「ビール」と呼びます。酵母は種類が多いため発酵過程も様々。そのため、ウイスキーメーカー各社はこれを企業秘密としているのです。

蒸留

蒸留には濃縮という作用があり、発酵を経てアルコール度の低いウォッシュ(もろみ)を蒸留します。この時できる蒸留液を「蒸留酒」と呼びます。

マスターブレンダー自身が世界中を旅し、良質な樽の選定と調達を行っています。核となるのはアメリカ合衆国から輸入するバーボン樽。スペインからは、多様なバリエーションのシェリー樽。ワイン樽はスペイン、ポルトガル、アメリカ合衆国、オーストラリア等から。フランスからブランデー樽、ポルトガルからポート樽、中米からラム樽。そしてリフィル樽はスコットランドや日本等のほか、カバラン蒸留所自身で使用された樽を使用します。

熟成

蒸留した後の新酒を熟成させます。オーク樽の持つ様々な天然の香りを吸収して、美しい琥珀色となってゆくのです。アルコール濃度も時間と共に下がり、芳醇な味に仕上がっていきます。

オーク樽は山と海の特別な香りや
自然のエッセンスをじっくりと吸収します。

カバランウイスキーの蒸留所は山と海が交わる雄大な台湾の蘭陽平野に位置しています。雪山山脈の澄んだ甘くやわらかな水が、人々に愛されるウイスキーへと変わります。太平洋の海風と潮気、亜熱帯季節風気候により、オーク樽は山と海の特別な香りや自然のエッセンスをじっくりと吸収します。それにより豊かな風味を醸し出し、世界を魅了するカバランウイスキーが生まれるのです。

蒸留の技、熟成の魔法。
カバランのラインナップ